2019/04/28

おはようございます

今日は6時間します!

 

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先日テーマにあげた「ジェンダー」ですが、今日はそれがどのように保険医療に関わっているのかについて書いてみたいと思います。

 


しかし、その前に貧困とは何かについて書かなければなりません。

途上国が途上国である根本原因の一つに、「貧困」という問題があります。

 


途上国において貧困とは何か。それは、我々先進国の人間が想像するよりもはるかに壮大な問題です。

 


例えば、子供二人と両親の4人家族がいて、その家の一日の稼ぎは1.5人分の食料を買える程度だったとします。

 


私たち日本人が想像すると、その家族は、1.5人分の食料を家族4人で均等に分けるものだと考えます。

しかし、答えはNOです。

 


なぜなら、その家族は明日も食料を確保しなければいけないので、まず稼ぎのあるお父さんが明日も元気に働けるように満足するだけ食べます。そして、余った0.5人分を妻と子供達が分けて食べるのです。

それが貧困です。

 


つまり、働き手が働き手であり続けるために、まず男性が食事をとり、男女の子供がいたとしたら、将来稼ぎ頭になる男の子が先に食事をとるのです。

 


このようにして、ある意味必然的とも思えてしまうほど自然に、そのような男女間の不平等が生じるのです。

 


このような社会背景にある女性は慢性的に栄養が不足しており、これだけでも健康に与える影響は多大です。しかし、それだけでなく、このような貧困生活を送る国々では、女性は男の子が生まれるまで妊娠と出産を繰り返ます。これによる身体的な負担もまた計り知れないほど大きなものでしょう。

 


ジェンダーとは、一見すると女性に対する差別的な見方を改めようとすること、それ自身が独立している事柄のように思われますが、その背景にはこれほどまでに悲惨で深刻な問題をはらんでいるようです。