7月20日 学習記録
今日は国際医療保健のテキストを久々に開いたので、学習した内容をまとめたいと思います。
今日読んだのは総論
「健康の定義」から「プライマリヘルスケア」まで。
「健康の定義」では、
これまでの健康の定義って、WHOによる身体的、精神的、社会的の3要素がバランスよく良い状態で、かつそれは単に疾病を有するとか有さないとかの話じゃないよ。ってのが主流だった。
だけどこれからは、健康とは、それらの調和がとれていて、なおかつ持続可能な発展を司る適応力である。とすべきであると筆者は言っている。
つまり、健康とは良い経済活動によりもたらされるものであり、それが流動的で持続的でなければ、国民の健康そのものも揺るがされますよ。しかもその経済活動も、健康によってもたらされるものなんだから、健康であり社会活動をするということがとても大切ですよ。ということ。
「グローバルヘルスケア」
経済活動の活発化、技術の進歩により、人や物が国境をこえてより頻繁に行き来するようになってきた。
同時に、感染症の出入りや拡大も容易になってしまっている。
今や、健康問題とは、国内だけにフォーカスしてどうにかなるものではなくなっている。
その良い例が2002年のSARS。たった一人の罹患者から簡単にしかも超急速に1万人の人に命を奪った。
また、ものがより容易に流動的になったことから、途上国でもジャンクフードやコーラなどの飲食物が普及している。これが直接的に肥満の原因となりブローバルヘルスプロブレムとなっている。
ではグローバルヘルスにおけるリーダーは?
1970年代まではWHOだった。
1980年代から、世界銀行による資金投資がWHOを上回った。
2000年代になると、民間セクターやビルゲイツ財団などの新たなアクターが出現した。
財源があることはいいことであるが、WHOの威厳が相対的に弱くなっているという問題もはらんでいる。
つまり、リーダー不明瞭による問題が出現し始めているということ。
→もちは餅屋。いくら投資できるかではなく、どれくらいのimpactを与えられるかで評価したら良いと思う。
「プライマリヘルスケア」
1975年にWHOが公式にPHCの考えかたを取り上げた。
参考になったのは中国の「はだしの医者」。民による民へのヘルスケアアクション。
PHCとはコミュニティレベルでの包括的アプローチが重要ですよ。というもの。
そして、1978年のアルマアタ宣言で
WHOとUNICEF(国連児童基金)がHealth for All by the year 2000を掲げ、「すべての人に健康を」「そのためにPHCの考え方を用いましょうよ」と合意した。
ただし、ここにもいざこざはあって、
包括的PHCは机上の空論。選択的PHCは実際には全体的なoutcomeにつながっていない。という議論があった。
というところで、今日はここまで。
不定期開催のこの企画。一週間以内に次回を開催します。