1月27日 の学習時間

【 B 】【 1月23日 の学習時間| 計測できないものは磨けない。】
    【 1. TOEFL英単語】時間分
    【 2. リーディング 】1時間分
    【 3. リスニング  】時間分
    【 4. スピーキング 】1時間50分
    【 5. ライティング 】時間分
    【 6. 監督あるコミュニケーション|最重要の項目】 時間分
国際医療保健  4時間50分
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   【 1日の合計時間 7時間40分 
  
   
【 C 】【 自由欄 】

今日は専門科目に多くの時間を使いました。

世界、あるいは社会というのは繋がっていて、それぞれが相互に作用しながら構成されています。国際医療保健を学んでいるとそのことについて、考えさせられる機会が多いです。

例えば、公衆衛生というと疫病とか飢餓の人々の健康を改善させるというイメージがあると思いますが、今日私が学習したことは、中東の戦争についてです。なぜでしょうか。

世界には難民と呼ばれる人々が数多くいます。難民とは、宗教的な理由や、スティグマ、紛争などにより、自国に止まることが出来ず、他国へ避難している人々を指します。最近でもシリアの争いなどはよく耳にすると思います。これは、第二次世界大戦後のロシアとアメリカの関係のもつれや、イスラム教とキリスト教の対立、シーア派スンナ派の対立、アラブの春など、様々な歴史的背景から生じたものです。その結果、シリアの社会情勢は深刻なものとなっており、十分な食糧が無かったり、清潔な水や衛生設備がない、あるいは貧困に苦しみ、一部の人々は自国を追い出されるように国外へと避難します。

難民における公衆衛生上の問題は、上記のような直接的な問題のほか、人口動態が正確に把握できず、保健サービスを適切に届けられないという点にあります。例えば、難民は日本でいう住民票を持たないため、誰がどこに住んでいて、予防接種は受けたのか、健康状態がどうなのか、といったことが把握されません。把握されないということは、サービスを届けようにも届けられないし、彼らがそれらの必要性を認識して求めることもありません。

全人類の健康をカバーしようとする公衆衛生ですが、このようにしてカバー漏れが生じます。そして、この漏れが、世界から人類を脅かす病気を撲滅させようとする試みを阻みます。

予防接種拡大計画 ( EPI:expanded programme on immunization )は、世界の全ての人々に最も基礎的なワクチンの投与をしようと試みる計画です。これにより、過去に人を死にいたらしめた天然痘は、世界から撲滅されました。現在は、ポリオを撲滅させようと働きかけており、世界のほとんどの国からポリオは制圧されています。しかし、残る三ヶ国のみでいまだに制圧できていないがために、世界的撲滅に至っていません。それが、アフガニスタンパキスタン、ナイジェリアです。

このように、一見すると直接的な関係が見えにくい個々の社会問題ですが、それらは複雑に絡み合って、相互に作用しています。つまり、人の健康を守りたいから、病気と治療と予防のことだけ勉強すればいいのでなく、このようなバックグラウンドの知識を持つことも重要なことです。

勉強していると、とても興味深く面白いですが、試験も近いので、選択的に効率良く、ということも意識してやっていきます。